変化の種

Shoichi Uchinamiのブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

意志の生まれる場所、人が交差する瞬間:ego:pression新作イマーシブシアター『RANDOM18』感想

ego:pressionという団体のイマーシブシアターに対する考えは前回の記事で書いた通りだが、今日はその最新作『RANDOM18』の感想をまとめようと思う。 どういう作品だったかを簡単に 廃業した5階建のカプセルホテルビルを近未来のシェルターに見立て、人類滅亡…

「形式」の力、それが生まれる瞬間:リアルとフィクションを繋げる ego:pression のイマーシブシアターの特別さ

このブログで何回か紹介している「イマーシブシアター」の公演を行なっている団体 ego:pression について、自分の中で一つの発見というか理解というか、なぜここまで何度も感動できる公演が続けられるのかの仮説ができたのでまとめてみる。 イマーシブシアタ…

寛容と無関心、他者、許し、フェルナンド・アラムブル『祖国』の雑感

自分とは異なる意見や価値観を単純に拒絶しないことを寛容と表現するが、これと似た振る舞いに無関心がある。関心が無ければ拒絶もしない、という寸法だ。 誰の説明だったかは忘れたが、寛容と無関心の違いは何か、という問いへの回答の一つに、「自らへの不…

インターネットの治安は向上するか

「インターネットの治安が今後向上するか」という問いに感覚だけで答えると、僕は「向上する」と返す。 「治安」という表現が意味するものはだいぶ広いが、例えば、不正アクセスやコンピュータウィルスの被害から、ネット上での誹謗中傷や虚偽情報による健康…

食事の幸せと敬意ある場所

好きな飲食店がある。 住んでいる所から歩いていける距離に古くからある、一番安いメニューは500円のラーメンで、餃子やチャーハンがあって、定食はどれも千円以内で食べられる、カウンターだけで10席程、目の前で料理が作られている、いわゆる街中華と呼ば…

意識が高くない自然科学系の学生が持つスタートアップでのサービス作りの適正

昔の僕のような、自然科学系の学科(「物理学科」とか「化学化」とか「生物学科」とかそういうの)を専攻しながらなんとなく生きている未就業の学生に向けての誘いの言葉。 年を経ると患うという「若者にアドバイスしたい病」に、僕も漏れなくかかった記事で…